フコイダン 生放送なのかどうなのかよくわからない番組|テレビ・ラジオな話|ノフログ ~noof's weblog~ 忍者ブログ

日本の「バカ」が濃くなっていませんか?

生放送なのかどうなのかよくわからない番組

毎年恒例となった、
三重テレビ映像音楽大賞MTV Video Music Award Japan

今年はさいたまスーパーアリーナから4時間半に渡って生放送された。
第1部は会場前から生中継。第2部は本編となっていた。

しかし、生放送となるとなんともグダグダな感じになるのだろうか。
というよりも、レギュラー生放送番組をやっていない
MTVだからしゃーない。



番組本編には、上野樹里やらスポンジボブやらしょこたんやら
豪華なメンバーが登場。
スポンジボブが出たという事が絡んでだかどうか知らないが、
クレしんの劇場版エンディングテーマが流れたり、
タッチが流れたり、グレンラガンのオープニングが流れたり。

日本はアニメ大国だという事をさりげなくMTVで宣伝した事になったかと。
全世界での放送だったら、いい宣伝効果になるかもしれないが、
番組の構成が微妙な感じだったから・・・。


なお、この番組は全編ハイビジョン制作だったが、
第1部は通常のHD制作。
第2部のさいたまスーパーアリーナからの映像は、
前年と同じくHD24p撮影(簡単に言えば24コマの映画用のHD撮影)だった。

HD24pの手法は、プロモーションビデオやら、仮面ライダーシリーズなど
最近の映画などで使われているが、
生番組で使われたという話は聞いた事がないんだが。
通常はそんな事をわざわざしないで生放送をやってるが。

なお、テロップや途中挿入されたVTRは通常時仕様(29.97コマ)だった。
上にMTVでは滅多に出ない“LIVE”のテロップを出していたが、
番組中は本当に生放送なのかと疑った。
それでも生放送だったようで。


(C)2007 MTV JAPAN INC. (C)2007 MTV NETWORKS

画像をよく見ると、右下にでっかく5の文字が。
生放送でよく見かける、カウントかと。
収録ものでは、取って出し形式番組を除いて、
まずアリエナイザーな光景。通常のMTVでもありえなさそうな。
このようにカンペ形式だったり、フロアデレクターが身振り手振りでカウントしてたり。
これで、やっぱり生放送だったのかと実感した。

ついでに言うと、この番組ってテロップが出演者紹介とスタッフロールぐらいで、
日本の典型的なバラエティ番組によくある、サイドテロップがない。
アーティストのライブパフォーマンスの際も、楽曲名テロップ表示がなかった。
おかげで、日本の音楽番組と比べかなりスッキリした番組となった。

多分、会場の空気をそのまま伝えるために、
日本のバラエティ番組よりもかなり少なくしたのかと思われる。
でも、せめて楽曲情報くらいは載せて欲しかった。

あとは、海外アーティストのコメントに同時通訳が無かったこと。
これまでのVMAJでは、開催から暫く経っての放送のため、
翻訳してテロップで表示していた。
生放送であれば、アカデミー賞などの同時生中継時のように
日本語同時通訳がつくものかと思うが、そこんとこ来年以降の
改善点になるかもしれない。

あ、そういえば、石ちゃんが冒頭のタイトルコールで
“Music Video Award”と言ってしまっていたり。
こちらのタイトルでは、ご近所のスペースシャワーTVの音楽授賞番組になってしまう罠。

生放送の撮影フォーマットの不統一、番組のグダグダ感、
さらには視聴者への配慮など、若干の問題があったVMAJ2007だった。
日頃から生放送に手馴れている局と比べれば、ちょっと物足り無さがあった。

ちなみに、倖田來未はプレゼンターだけで終わると思いきや、
今回も結果的に受賞してしまっていたり。
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