フコイダン 生き物の舞台|アニメな話|ノフログ ~noof's weblog~ 忍者ブログ

日本の「バカ」が濃くなっていませんか?

生き物の舞台

昨年6月、大好評のうちに幕を下ろした、
舞台版「けものフレンズ」
あの当時、まだこのアニメを観たこともない状態だった。

ところが、この舞台版には、
JFN系列で日曜日の夕方に放送されている「安部礼司」に登場する、
鞠谷アンジュ役の稲村梓さんが参加されていた。
また、「安部礼司」でも、脚本で参加されている村上大樹さんが、
舞台版の脚本と演出を手がけていた。

そう、私の場合は、
ある意味「安部礼司」ファミリーが参加されていたことがきっかけで、
「けものフレンズ」にハマったと言ってもおかしくない。

その後、運良く蔵王での「安部礼司」公開収録にも参加。
その際に、会場にいらした村上さんからサインを頂いた。
普通なら、ここで安部礼司に関する話を訊くのが普通だが、
何を思ったのか、舞台版「けものフレンズ」について訊いた。

「東北地方での上演はないですが、もしよろしければ1月の渋谷での再上演に見に来てください」
なんてことを仰っていた。

そう言われてしまうと、ますます行きたくなってしまった。
今回の上演日程と、つくばの通院の日を上手いこと調整し、
無事に鑑賞・・・いや参戦することが出来た。




このミュージカルとか、舞台を最初から最後まで見るのなんて、
恐らく学生時代の地元での演劇教室とかそういうもの以来。
チケット購入も、もしかしたら、子どもの時の
ドラえもんのミュージカル以来かもしれなかった。


また、最近じわりじわりと話題になっている
「2.5次元ミュージカル」というのも初めてだった。
単なるアニメの舞台版という意味ではなく、
キャラクターそのものが現実に登場するようなもの・・・なのだろうか?

「けものフレンズ」の場合は、主要なキャラクターである
サーバル、アライグマ、フェネック、そしてPPP(ペパプ)というペンギンの5人組?は、
アニメ版の声を演じている方が、そのまま作中のキャラクターの格好で
舞台に登場する。
CDジャケットや音楽番組で出演した際の衣装とは、また異なった衣装で登場している。
また、この舞台では、アニメ版でのかばんちゃんのポジションが、
オカピだったりするなど、異なる点もある。

いや、ゲーム版やアニメ版、そして、この舞台版、
それぞれ推察していくと、
時系列が存在し、話がつながるとかつながらないとか、
そんな話があるらしいが・・・。


今回の舞台版は、昨年6月の品川プリンスホテルでの上演内容に、
一部追加、変更を加えてパワーアップさせたものだった。
既に配信で昨年の公演は観ていたが、どのように変わるものだろうか?
また、舞台も大きくなり、どう変わるのだろうか?

会場は、NHK放送センター直ぐ側のAiiA 2.5 Theater Tokyo
以前、マッスルミュージカルの公演が行われていた会場を
改修して使っているらしい。

劇場は、ミュージカル劇場と言うより、ライブハウス?
いや、常設の劇場という雰囲気ではない。
オーチャードホールなどと比べるのもあれだが、
非常に簡素。
トイレも、仮設トイレを大きくしたような感じと言ったところだろうか?
座席も、スタジアムとかの座席をつかっていたり、
手すりも、足場に使っているようなパイプだった。
これが逆に、あの舞台の雰囲気作りに
一役買っていたのかもしれない。


今回座った席は会場の中央の列だった。
圧倒的にステージより遠い席に座る事が多い私だが、
この会場のステージと客席との近さには驚いた。

ジルベスターコンサートでは、1階席なんてステージから遠い席のことが多いが、
ステージが近いなんて、いつぞやの気仙沼からの生さだ並だ。


開演前は、尾崎由香さんの諸注意のアナウンスが流れ、
BGMには、遊園地とか動物園で流れていそうな曲が流れていた。
直前には、舞台版のサントラに収録されている「まくがあがる」が流れる。
ここから既に、前回の品川での公演との違いが出ていた。

そして、舞台の幕が上がった。


基本的なストーリーは前作と一緒だが、
客席が増え、登場するキャラクターの増加など、
微妙な違いはあった。
しかし、あまり舞台経験がなかったであろうメインの役者陣の演技力については、
あの配信よりも上がっているような気がした。

当然それは、アドリブも同様に。

PPPというペンギンのアイドルユニットを演じた5人の役者の
アドリブも増加。
なぜか「ポケモンごっこ」がステージ上で展開されるシーンも。

やっぱり、ペンギンは圧がすごかった。

そして、アライさんは「ツライさん」だった。

本編自体も後半のライブパートが異様だった。
いわゆる声優アイドルのライブのようなものだが、
サイリウム(ブレードとかいろいろ言うらしいが)を振って
盛り上がるというのも、生さだで経験済みだが、
それなりに動きがまとまると、綺麗なんですねぇ。

圧巻。
それしか言葉が出ないが、
最後になっていくと、振るだけで一杯な自分がいた。

生で聴けた「ようこそジャパリパークへ」には感動した。
この曲が誕生して1年、日本中を席巻した曲を
歌った方が目の前で生で歌っている。
それだけでも感動モノ。

で、2番に入ると、全員ステージを降りてくる。
私が座った席の近くには、コウテイとヒツジが。

まあ、ステージ降りることが有っても、
私の席の近くまでは来ないだろうと思っていたが、
こんなすぐ近くまで来たことには驚いた。

中には、最後列までいくキャラクターも。
大抵は中央の列からステージに近い席に来るものだと思っていたが。

本当に言葉にすることが難しい。
しかし、感動し、ワクワクし、胸を躍らせる楽しい時間は久しぶりだった。

翌日の千秋楽は、アライさん役の小野早希さんが感極まって
またも泣いてしまったとか。

本当にみなさん、お疲れ様でした。
そして、ありがとうございました。


最近は「黒い噂」ばかりが飛び交うようになってしまった
「けものフレンズ」というコンテンツだが、
コントロールできる人がしっかりいることによって、
より良いコンテンツにすることが出来る。

今後立て直すことが出来ることを祈って。



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