フコイダン ユニバーサルデザインの活用。|テレビ・ラジオな話|ノフログ ~noof's weblog~ 忍者ブログ

日本の「バカ」が濃くなっていませんか?

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ユニバーサルデザインの活用。

なんだかんだで最終日の最後までいてしまった、Inter BEE 2017。
企業のブースで様々な機器を見ただけではなかった。
出展企業の一つでもある、フォントワークスさんの講演会とやらが行われていた。
こちらは事前申し込み制だったので、
ギリギリで申し込み、話を聞いてきたのだった。






フォントワークスは、福岡にある
フォントのメーカー。
地上デジタル放送が始まって以降、
NHKやテレビ朝日を筆頭に、
テレビ番組のテロップで使われるようになった、
角ゴシック体や丸ゴシック体などの文字を作っている会社。

特にNHKなどのニュース番組では、
この会社が作った角ゴシック体(ニューロダン)がよく使われており、
山形の民放では、すべての放送局が導入しており、
特に、YTSとSAYがここの会社のフォントをよく使用している。
YBCとTUYは比較的、ポップ体など変わった文字で
使うことが多い気がする。

しかし、そういったフォントをパソコンに入れていたとしても、
果たして、映像のデザインとしてみたときに
見やすいといえるのだろうか?

「映像コンテンツにおける効果的なフォント活用について」
というタイトルで、フォントワークスの安藤氏の講演が行われた。

といっても、中身的にはフォントワークスの宣伝が多めだったかもしれないが、
最近力を入れているという、UDフォントに関しての作られた経緯から,
諸外国でのテレビのテロップ事情なども絡めた国際的なフォントのあり方なども
語られていた。

特にテロップ事情と言うのは、確かに言えているところがある。
特に、国内外のニュース番組を見ていると、
近年は非常にシンプルなデザインが多くなっている。
「白い背景に黒い文字」が多くなった。
あるいは、項目のところだけ目立たせるなど工夫がある。
非常にシンプルな図形で、カラフルではなく、単色系。
なぜこうなってしまったのか?

以前であれば、文字の背景が3Dなどでかなり凝っているなんて印象があった。
特にアメリカとか韓国の報道番組とか、
10年ぐらい前のフジテレビのニュースJAPANとか。
あのへんが結構こっていたように思えるが、
かっこよく見えたとしても、
肝心の「文字」は見やすかったのだろうか?
となると、ハテナマークが付いてしまうかもしれない。

無駄にド派手な演出でかっこよく見せるよりも、
背景の色、文字の色や図形などをシンプルにし、
文字を視聴者に見やすくしているのが現在の世界のトレンドなのだろう。


講演会では、テレビでよく使われているフォントの話もあった。
英語圏の報道番組では、Avenirというフォントがよく使われているという。
iPhoneをお持ちの方、上に表示されている時計やアルファベットが
そのフォントである。
以前は、Helveticaというフォントが使われていたが。

これらが使われる要因としては、
一つ一つの文字の太さや幅、輪郭や空きなどが適切に取られていて、
見やすいかららしい。

各社が開発しているUDフォントも、
同じような経緯で作られている。
フォントワークスのニューロダンをベースに開発された
角ゴシック体のUD角ゴ
英数字はニューロダンのそれとはぜんぜん違う。
和文は一見ニューロダンをそのまま使っているように見えても、
よく見ると、濁点、半濁点の位置が異なっていたり、
文字の形も若干異なる。

このように変えたことによって、どうなるのか?

テレビで至近距離で見たときと、
遠くから見たとき、似たような形の文字の判別ができるか、できないか。
小文字の「l」と大文字「I」の区分けもそうだが、
一見見分けられそうな「C」「O」「Q」
これらも、視力が低下した方からは、見難いという声もあったらしい。
それらもUDフォントであれば、形状を工夫して見やすくした
という話があった。


と、なんだかんだで宣伝メインのようだったが、
UD角ゴの使用は今後テレビで増えていくのだろうか?
そのフォント使ってるのって、どこだっけ?
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