全く計画になかった、InterBEE2017の見学。
と言うより、初の幕張メッセ。
InterBEEとは、国際映像機器展という正式名称があり、
映像機器の展示や音声関係の機器展示を行っているもの。
よく量販店に売っているテレビやカメラなど、
一般家庭で使っているそのような機器の展示会ではない。
テレビ局やラジオ局、はたまた、映画の制作現場などで
使用している業務用の機器の展示会である。
私のような普通の製造業の人間ならば、
全く縁もなにもないところである。
しかし、昔から映像関係、音声関係、映画関係など、
そういったものに興味・関心があると、
一体どういった機材が使われ、どのように運用され、
そして、どうやって作られていくのかという流れも気になってしまう。
が、この日程というものは、ド平日。
東京モーターショーなどのように週末に開催されているものではない。
そうなると、休みを取らなければならない。
いろいろな方法で休みを取るなんて人もいるだろう。
しかし、ちょうど今回は、目の病気で1ヶ月療養している。
家に閉じこもっていても何もないので、この機会に
行ってみることにした。
ただし、この展示会は、あくまでも業界関係者向けというのが強い。
私も製造業とやらで、似たような展示会をみたことがあるが、
そういうものかもしれないと思い、ちょうど開催されていた
「ロケ弁グランプリ」というイベントメインで考えていた。
蓋を開けてみれば、ぜんぜん違う方向に行ってしまったのだった。
今回は、高速バスを乗り継いでの幕張メッセへの移動。
幕張メッセは、山形ビッグウィングとは比べ物にならない広さ。
東京ビッグサイトよりは小さいが、展示場としては広い場所。
幕張には、イオンの本社、イオンモール幕張新都心やウェザーニューズ、
QVCジャパンの本社・スタジオもある。
幕張メッセ内。
この展示会は入場無料で、誰でも入ることができる。
ただし、入場するためには、事前にPCやスマホで入場登録を済ませておく必要がある。
事前に入場証を印刷するか、スマホをかざして入場証を発券して入場することとなる。
会場はやっぱり広い。
大手家電メーカーのソニー、パナソニック、
昨今色々と話題となっている、東芝やシャープ、
楽器メーカーのヤマハやローランドなども出展しているが、
これだけ見ると、結局あのブランドの展示会じゃね?
なんてことになりそうだが、
それらはぱっと見た感じ、なかった。
楽器メーカーで有名なところに関しては、
電子ピアノなどの電子楽器よりも、ミキサーやスピーカーが多い。
特にミキサーは、よくアーティストのドキュメンタリーみたいな番組で見る
あのデカイミキサーなどが展示されており、
実際に触ることが可能だというのもあった。
ローランドの場合は、更に映像機器も取り扱っており、
インターネット配信などで使えそうなスイッチャーも展示されていた。
ちなみに、メーカーによっては、来場者プレゼントのようなものも用意されている。
かんたんなアンケートに答えるところもあれば、
入場証をメーカーのブースのバーコードリーダーにかざして貰うというところもあった。
さて、音声関係の次は映像関係。
大手メーカーだけではなく、まず普段はお目にかかれない企業の
ブースも数多くあった。
放送技術という雑誌を出版している、
兼六館出版という会社のブースや
その雑誌を読んでいると目にする企業が数多くあった。
朋栄、ビデオトロン、ラムダシステムズ、北海道日興通信・・・
以前からこのブログをご覧になっていらっしゃる方は、
おわかりかと思うが、テレビ局で使用されている
テロップシステムを販売している企業である。
これらの企業も、もちろん実物の展示をしており、
担当の方に話をすれば、実際に触れることができる。
ただ、各社の担当の方は、私のことを、
山形の民放の方と思われていたらしい。
そう考えると、なんだか申し訳ないような何なのやら・・・。
もちろんそれだけではなく、海外からは、ブラックマジックデザインや
マンフロット、アビッドなど、
その界隈でなければ聞いたことのない企業がブースを用意していた。
メーカーだけではなく、NHKや日テレなどの在京民放キー局も
放送局が独自に開発した機器やコンテンツも展示されていた。
特に、NHKは、シャープ、アストロデザインとともに、
8Kについての展示に力を入れていた。
事前にNHKのブースでの整理券配布という形ではあったが、
話題の8K中継車の内部にも入ることが出来た。
他にも、様々なイベントや講演会も開催されていた。
踊る大捜査線シリーズの本広克行監督の講演会や、
エヴァンゲリオンの制作スタッフの講演会。
これらは作品がどのようにして作られていたのか?
という話がメインだろう。
他にも、民放各局やメーカーさんの講演会も開催されているが、
講演の一部は、入場証の発行同様に、事前申し込みが必要なものもあった。
まあ、この会場はあまりにも広大で、
見るものも多かった。
一応、事前にどこに行くかをバスの中で考えていたが、
やっぱり、行くところは増えてしまった。
結果的に、終了の時間までいることとなった。
それでも、どういった機械が使われているのかが
知ることができただけでもいい収穫かもしれない。
来年からいよいよBSやCSで、
本格的な4K・8K 放送がスタートする。
番組がスタートするのは楽しみだが、
その裏には、多くの方々の苦労の末、スタートする。
コンテンツを制作している方々は、なんらかの企画の番組などで
お目にかかることができるが
そのコンテンツを作るための機械を開発しているメーカーの方は
なかなかお目にかかることはないだろう。
多くのコンテンツ制作者だけでなく、多くのメーカーの方々がいて、
初めて自宅まで映像や音声が届けられているということを考えることができた
貴重な1日だったかもしれない。
来年も11月に開催されるそうだが・・・また行ってみたいかも?