今回、回数券を購入してはしご大会を行った、
山形国際ドキュメンタリー映画祭。
次は「ニッポン国VS泉南石綿村」を鑑賞。
単に、アズ七日町の上のフロアにある、
山形市中央公民館って行ったことなかったよなという理由で行ったが、
この映画はとんでもない映画だった。
本当に恥ずかしいのだが、
実は、この作品の原一男監督のことは全く知らなかった。
後で知ったが、シンゴジラにも出演されていた方らしい。
また、山形国際ドキュメンタリー映画祭にも、
審査員としても参加されていたとか。
原監督の今回の作品は、大阪の泉南のアスベスト工場で働いていた方々とその家族、
弁護士の方々が主演。
10年近くにわたって行われてきた、アスベスト訴訟について取り上げた作品。
当事者の喜怒哀楽を生々しく描いた作品・・・のはずだが。
途中、この映画って、ドキュメンタリー作品だっけ?
という場面もチラホラ。
舞台が大阪だから・・・というわけでもないのだが、
お笑いのノリツッコミに変わってしまうシーンも多々あった。
そのおかげなのかどうかわからないが、本編は非常に長いが、
あっという間に時間が過ぎ去ってしまった。
本編終了後には、監督の質疑応答ということで、
会場に来られていた原監督へのインタビュー大会が行われた。
その際には、監督だけではなく、アスベスト訴訟を行ってきた、
原告団のおばちゃん軍団と弁護士の方も登壇されていた。
今回のために、わざわざ大阪から駆けつけたらしい。
劇場内での質疑応答のあと、
会場を移して1時間近く、質疑応答が行われていた。
そうだ、前回の映画祭で見ていなかったのは、
その質疑応答の場面だった。
監督や映画関係者と市民が直接作品について質問をぶつけることが出来る
貴重な時間だった。
これを聞いているだけでも、作品の舞台裏をより深く知ることが出来たように思える。
質疑応答を含めると、5時間6時間だろうか、長丁場のものだったが、
時が経つのは早すぎたように思えた。
それだけ、非常に濃厚な時間だった・・・ということだろう。
しかし、回数券はまだ余っていたのだった。
つづく