介護浴槽の実物は、動作できる状態で展示されており、
NHK福島放送局の方が説明されていた。
(NHK厚生文化事業団の方だったのかもしれないが、首から下げていたIDにはNHK福島とかかれてたような。)
こうした装置は、相当大掛かりなものとおもいきや、
バスタブと、ちょっと形が変わった車いす、
それと、シャワーなどがついた専用の装置があった。
バスタブは可動式。
45度起き上がった状態になっており、
そこに車いすで入る。
そのあと、車いすを固定させたあと、
バスタブが倒れていき、通常の浴槽の形態に。
これでお湯が入ってお風呂になる。
入浴が終わると、お湯を抜き、バスタブを起こして
車いすで移動という形らしい。
今回、この浴槽に関して、NHK福島の方の許可を得て撮影しました。
ありがとうございました。
さて、介護浴槽といえば、ハンモックのようなもので
宙吊りにされ、そこからお風呂に入るなんてものや、
バスタブの側面が開閉式で、そこに車いすで入るというもの。
あるいは、スロープで車いすのまま入っていくなんてものをイメージするのだが、
今回郡山で展示されていたものは、そうしたものとは全く異なる形状、
動作をするものだった。
介護する側、される側の利便性を考慮したもののようだった。
最近、こうした介護関係に関して、
他人事とは思えない状況になってしまっているので、
こうした機器の展示、実際の動作が見れたのはよかった。
しかし、番組を視聴して何か引っかかるものがあった。
肝心なこの説明が、
番組途中のテロップだけで済まされていた。あの会場にいた人も含めて、
この趣旨を理解していたのは、どれぐらいいたのだろうか?
会場は福島県郡山市。
あの3.11で甚大な被害を受けたところでもあるが、
東日本大震災のチャリティーコンサートではないということは、
この浴槽の説明を受けていた時に、NHKの方も仰っていた。
あのバスタブや、あの看板を見た人、
入り口で手渡されたパンフレットを
隅々まで見なければ、このコンサートが何のために開催されたのかがわからないだろう。
もしかしたら多くの方は、
福島で開催されたから、3.11関連のコンサートだろうと思っていたかもしれない。
コンサートは素晴らしいものだったが、
肝心の趣旨を理解していなければ、何のためのコンサートだったのだろうか?
という話になってしまう。
これと似たようなことといえば、
かの某大型チャリティ番組。
協賛企業から出演者に福祉車両のキーが贈られるなんてシーンは、
なんだかよくわからない時間帯に放送されるが、
このコンサートも同じだった。
一番肝心なところが流れない。
あの贈呈式、もしかしたら福島ローカルでやっていたのかもしれないが、
歌謡チャリティーコンサートで目録贈呈式なんてやっていたことなんて、
会場に行くまで全く知らなかった。
某大型チャリティ番組も、ローカルニュース枠などで目録贈呈式が
テレビ局でやっていたというニュースはやっているが、
番組自体でどっかの福祉団体の代表が、
メイン会場のステージに登壇してどうのこうのってやってたっけ?
こうした目録の贈呈式を、
放送上で、尚且つ一番わかり易い時間にやっている番組って、
ニッポン放送の「ラジオ・チャリティ・ミュージックソン」ぐらいなのだろうか?
あの番組では、グランドフィナーレで、
番組終了時点での総額発表後、ニッポン放送の社長から目録の贈呈が行われている。
あくまでも、個人的な意見ではあるが、
チャリティ番組だったら、
本来の趣旨説明は、テロップだけで済ませるのではなく、
VTRでの説明など、放送上で目録贈呈式を流すべきではないだろうか?
そうすれば、番組の本来の趣旨も理解できる・・・はずだが。
最近の番組は、一番肝心なところが
バッサリカットされているような気がする。
果たして、それでいいのだろうか?