フコイダン 24時間テレビと言う番組を障がい者目線で見た場合|テレビ・ラジオな話|ノフログ ~noof's weblog~ 忍者ブログ

日本の「バカ」が濃くなっていませんか?

[PR]

×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

24時間テレビと言う番組を障がい者目線で見た場合

毎年、ジルベスターコンサート的には、
「大失敗」なエンディングを迎える、24時間テレビ。

今年も相変わらずの「大失敗」
せっかく、CDに収録されているものとは違う
素晴らしい曲の締め方をしているのに、勿体無い。


その一方で、長年様々なジャンルの障がい者向け番組を
制作してきたNHKが、
満を持して本当の意味での「24時間対抗テレビ」を
やってくれた。

あの「バリバラ」で。





NHK大阪放送局制作の「バリバラ」
というよりも、NHK大阪、いや、BKの番組は
障がい者目線の番組を作り続けている。

「いってみようやってみよう」「ストレッチマン」「グルグルパックン」などの
子ども向けから、「きらっといきる」などの大人向けまで。
その「きらっといきる」の発展形が、「バリバラ」
障がい者のバラエティ番組で、お笑い企画も数多くやっている。

今回の「バリバラ」では、
24時間テレビにも出演した、大橋グレース愛喜恵さんをモデルにした、
よくある障害者番組のVTRの作り方を解説していた。
というよりも、よくあるドキュメンタリー番組の
作り方解説とでも言えるかもしれない。

使われないシーンに何が隠されているか。
ナレーションに被されている時の音声。
あとは、編集によって当人が意図しない結果となるものとか。

これは、現代のテレビ番組に対する批判にも通じる面がある。
編集が容易にできる時代だからこそ、
編集には細心の注意が必要。
やり方一つで結果的にヤラセに終わってしまう。

それを逆手に取った番組もいくつかあるが。



また、番組内では「感動ポルノ」という言葉をTEDで発言した
ステラ・ヤングさんのスピーチも。
これも障害者=感動という定義に対する批判だった。

ただ、最後のオチは、
サライの鼻歌と24時間テレビに出たいという満場一致の意見で終わったが。


この手の番組を見て、気持ち悪いと感じる人もいることは確かである。
ということは、まだまだ障害者と健常者とは、
残念ながらボーダーラインが引かれたままだということを
意味するのかもしれない。

番組内で、イギリスのBBCが障害者を扱う際のガイドラインが
あるということも紹介していた。
かれこれ20年前にそれが策定されていた。

日本のテレビを始めとしたメディア、
あるいは社会は、どのように向き合わなければならないのか。

何もかも特別視してしまうのもどうなのだろうか。

生まれつきの障害者もいるわけだが、
これをご覧のあなたが、明日障害者に
なってしまうなんてこともありうる。

私自身もそうだし、母親もそうなってしまった。

その人達目線にあの番組の制作者は・・・。



さて、テレビ番組なのだが、
おそらく、現在テレビを作る側にいる人。
特に、プロデューサーなどのお偉いさんは、
20年前、まだディレクターとかADだった方だろう。
その当時の番組となると、あのテロップ乱立などが出始めた頃。

あれから時間が経ち、バラエティとかは変わったのだろうか。
いい意味で変わらない番組もあれば、
悪い意味で変わらない番組もある。
テレビ番組、特にバラエティ番組のテンプレート化が
ひどくなっていればどうだろうか。

そうなってしまえば、障害者が出てくる番組は、
こう作らなければならないという固定観念が
出来てしまっているのかもしれない。
これは、我々視聴者側も同じだと思われる。

制作者側も、時代に沿った作り方や、
海外の流れに沿った番組を作ろうとしなければ、
結局、さらにつまらなくなる。
それか、自分たちがもうちょっと斬新な番組を
作ろうなんて考えがあれば・・・とか。

そうでなければ、せっかく今回のバリバラでの提議が無駄になる。


というか、「バリバラ」みたいな尖った企画を、
本当は民放がやらないといけないんじゃないんですかね?
日テレ以外の放送局が。

最近のNHKは、尖った企画が多くなったような気がする。
バラエティ番組もしかり、ドラマもしかり、
中には、今まで通りのNHKらしい番組もあることはあるが。

なんだか、パワーバランスとかそういったものが崩壊しているのか、
なんなのか、よくわからない。

本当は、そういったことは民放の十八番だったはずなのだが。


あと4年後、オリンピックが東京にやってきた時に、
自信を持って全世界に誇れるものが、
あのPVのものだけでした
とならなければいいのだが。



で、その4年後、色々と問題が出ている
東京ビッグサイトでのコミケもさることながら、
24時間テレビとか、戦没者追悼式とか、
何らかの形で武道館を使う番組って、
問題はないんですよね?

関係者の皆様。

それだけではなく、例年オリンピック・パラリンピックが予定されている時期に
オリンピック会場予定地で開催されている各種イベントとかも。


恐らく、頭抱えているか、
対策済みかのどれかだとは思いますが、
これで「対策忘れてました」なんてことはないですよね?



PR