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日本の「バカ」が濃くなっていませんか?

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美学

先週放送していた、「プロフェッショナル 仕事の流儀」
その回では、書体デザイナーの藤田重信さんを取り上げていた。

リアルタイムでは見れなかったので、
再放送で確認。

フォントワークスの「筑紫明朝」のデザイナーさんだった。





藤田さんの生い立ちなどを取り上げつつも、
番組内では社名は取り上げられていなかったが、
フォントワークスの開発環境、
書体デザインの苦悩などを描いていた。



この番組もさることながら、
NHKの多くの番組で、
フォントワークスの書体が使われている。

民放もそう。
山形の民放は、すべてフォントワークスの書体が使われている。

いや、地デジ化による変化という見方をすれば、
まるで、それに合わせるかのごとく、
多くのテレビ局で使われるようになった。

私も、最近はご無沙汰ではあるが、
パソコンからストリーミング配信をする際や、
映像を制作する際に字幕を挿入する時には、
フォントワークスの書体を使用している。

ブログでの画像のキャプションもそうだ。

本当にあちこちで見かけるようになった、
フォントワークスの書体。
その書体の開発の裏側を取り上げたのには驚いた。


Macのフォント作成ソフトを使用し、
下書きなしで作り上げていた。
パソコン上の線の位置を微調整しながらも、
繊細な、そして大胆な書体が作られていった。

番組内でも藤田さんが説明していたが、
漢字のへんやつくりも、
確かに人のようにも見えてきた。


とめ、はね、はらい。
学校で習字をやっていたときに、
「書く時には気をつけよう」なんて言われていたかもしれないが、
書体は一つ一つそれが違う。
そして、それが独特の雰囲気を醸し出す。



ゴシック体と明朝体の比較。
たかがゴシック体、明朝体と言っても、
とめ、はね、はらい、
これらの微妙な角度や長さの違いは
並べてみないとわからない。

一番下の筑紫Bオールド明朝、「お」がかなり特徴的。
他の書体とは異なり、
左下の丸くなっているところが潰れている。

番組に登場した、藤田さんが開発していた明朝体も、
かなり変わった雰囲気があった。
漢字からひらがなへ変わっていく途中の過程が、
そのまま書体になったというように私は思えた。

普段、何気なく文章作成で使う書体も、
こうした特集を見てしまうと、
使う場面などで意識してしまうかもしれない。

逆に、あえて不釣り合いな場面と書体を
意図的に使うというのもありかもしれないが、
顰蹙を買う結果になるかもしれない。


それに、藤田さんの独特の文字が生まれていった背景にも、
以前からの趣味やセンスが反映されていったことがわかった。

様々なものに対する経験があってこそ、
デザインなどに生かされてくる。

配信やら、写真やら、趣味やら、
ただただ、人の真似をして終わりでは、
全く面白みがない。


面白くするのであれば、
色々な経験を積まなければならないのだろうと思った。

私自身、最近は見ず知らずの土地に足を運んでみたりしているが、
これが気分転換になったりもする。
ライブを見に行くのもそうだ。

そこから、オリジナリティのあるものが生まれてくるのであろう。


私も、何か経験したことのない「ワクワク」を経験していき
新しいモノを生み出していきたい。

ただ、それをやる余裕があるかどうかは・・・。


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