フコイダン 衰退と終焉 その1|テレビ・ラジオな話|ノフログ ~noof's weblog~ 忍者ブログ

日本の「バカ」が濃くなっていませんか?

衰退と終焉 その1

夏の始まりを告げる「FNS27時間テレビ」
例年以上に散々たるものだったが、
じゃあ、夏の終わりを告げる
27時間やる「24時間テレビ」はどうだろうか?


結局、こっちも変わらない。
どっちも散々たるもののように見えた。
(ローカル枠を除いて)



あちらが、レギュラープログラムのスペシャル版というのを
何年もやって来たのであれば、
こちらは、サライが導入された1992年からあまり変わり映えがしない。
第38回なんて言っていたが、実際は「第24回愛の歌声は地球を救う」

芸能人が武道館に来て1曲披露するという、
いわば「THE MUSIC DAY」に毛が生えたとでも言うようなもの。
そこに10年ぐらい前から
オケピの前でFAX紹介やら番組のテロップ・CGなど、ほぼフォーマットは固まっている。
10年ぐらい前となると、汐留移転してから変わらない・・・か?

オープニングの「地球とTシャツとテーマ」が出てくるCGだって、一体何年ものよ。

あれも、AfterEffectsなどの制作ソフトで一度テンプレートを作って置き、
その年のテーマに合わせて、テキストを打ちなおしたり、
Tシャツの画像レイヤーと色を差し替えれば、お手軽に作れてしまってるのではないかと。

ちなみに、私の配信をご覧になったことがある方、
一応タイトルCG作っていましたが、あれもPhotoshopでロゴを作り、
テンプレートのテキストレイヤーを
弄るだけで出来てしまう代物でした。

この手の超大型番組というものは、番組のタイトルにも凝るはずなのだが、
そこまで手が回らないのだろうか?

今年は若干弄ったような感じもしたが、
タイトルCGのアイディアも枯渇気味なのだろうか?
番組内容は相変わらずすぎるので割愛するが、
問題は、番組の締めの「サライ」の悲惨さ。

ここ数年は、時間内ギリギリゴールで視聴率を稼ごうなんていう魂胆なのか、
マラソンランナーのコンディションの関係なのかよくわからないが、
ゴール直前の演奏スタートが多くなった。


例年通り、ガッシュアウトの皆さんの演奏は、
テレ東のジルベスターコンサート的に言えば、
大失敗

オケ担当のサライのキュー出しは、演奏時間10分と仮定した場合は、
20時40分に出さないとまず間に合わないはず。

加えて今年は、中継先の合唱の音声が余りにも悲惨だった。
音声が遅れまくりで、「カエルの合唱」状態があちこちで発生。
まともに歌えず、イノッチと谷村新司さんが事実上の合唱団の指揮を務めていた。

それに、指揮をされている、庄崎正訓さんとガッシュアウトの皆様には
大変申し訳無いのだが、
例年以上に、武道館での演奏が悲惨なものに聞こえた。

以前ならば、2000年代以降テレ東の歌謡番組の生演奏をされている
サウンドギャラクシーの皆さんの演奏が悲惨だった。
音があってなかったり、微妙なバラつきがあったりと、
余りにも悲惨に聞こえてしまった。しかし、近年は「木曜8時のコンサート」が
毎週放送されているおかげなのかどうか知らないが、
演奏がより向上しているように思える。

今やってるテレビ番組で素晴らしい生演奏だと思うのは、
ビッグジャズバンド形式であれば、NHKで演奏されているザ・ニューブリードの皆さん。
ほかなら、TBSの音楽の日・レコ大のスペシャルバンドのみなさん、
フジテレビの武部聡志音楽団の皆さん・・・か?

ガッシュアウトという名前を番組で見かけたのは、この1年では24時間テレビだけ。
それならば、せっかく「THE MUSIC DAY」があるわけだから、
そこも幕張メッセで生演奏を。

ただ、このガッシュアウトのメンバーが一切変わっていないという話でいけば、
メンバーも相当高齢化が進んでいると思われる。

あ、今オーケストラを隠しているのって、
高齢化で画的にバランスが悪くなるから・・・

なんてことも考えたが深読みすぎだろうか?
(大変失礼しました。)

番組内容も、かれこれ24年ほぼ同じことを繰り返してきているが、
この番組本編に足りないものがある。

グランドフィナーレ。
サライの合唱よりも、マラソンのゴールよりも一番大切にしなければならないもの。

募金の贈呈式

これが番組本編中に全然ない。

「感動しましたね。」
とか、「企画が無事に終わりました。」
とかいう以前の問題だ。

毎年クリスマスに放送している、
ニッポン放送の「ラジオチャリティミュージックソン」
あの番組のエンディングでは、必ずニッポン放送の社長が登場して、
関係各所への募金の贈呈式を実施している。

さらに言えば、スカパーの成人向けチャンネルで行っている
「24時間テレビ」
あちらは、エイズ撲滅をテーマにしているが、
グランドフィナーレでは、ズラリと並んだトップレスの女性陣をバックに、
幹事社の代表が、エイズ予防財団への募金の贈呈式を行っている。
余りにもシュールな映像(人によっては下品な映像と感じるかもしれない)だが、
締めるところはきっちりと締めている。

24時間テレビも、特別協賛の日産から車両の贈呈式を妙な時間にやっている。
あれも本当は、グランドフィナーレでやるべきことなのだが・・・何故あんな時間に?

恐らく、贈呈式とやらは、24時間テレビのチャリティレポートとかでやってるとは思うが、
そこでさらっと放送するよりも、生放送で大勢のお客様、
そして、出演者・視聴者が募金贈呈の立会人になったほうが、
ある意味公平感があると思うが。
そもそも、この番組の主役はテレビを見ている視聴者なのだから。

今や完全に「主役」は置いてけぼりだ。


10年ぐらい前までは、「本当の主役はあなたです」なんていうスーパーで締めくくっていたものだが、いま、主役って誰ですか?


その疑問を残しつつ、つづく。
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