長いこと冒頭シーンを知らなかった映画がある。
三谷幸喜さんの初監督作品の「ラヂオの時間」
フジテレビのゴールデン洋画劇場だったか、
土曜プレミアムだったかで放送されたのはいいが、
冒頭約1時間は全く見たことがなかった。
DVDなりビデオなり借りれば・・・と思っていても、
すっかり忘れてしまっていた。
先日BSプレミアムで放送され、ようやっと頭から見ることが出来た。
もちろん、録画予約もして。
生放送のラジオドラマの舞台裏を描いた作品なのだが、
なぜ、あんな滅茶苦茶な設定のラジオドラマとなり、
ディレクターがアチコチ走り回らなければならなくなったのか
さっぱりわからないまま10数年経過してしまった。
冒頭のシーン、ラジオドラマのリハーサルから物語がスタートする。
この段階ではまだ滅茶苦茶な設定などにはなっていない。
ところが、話が進むにつれて、戸田恵子さん演じる主演女優のわがままが発端となり、
作品の舞台が国外に、細川俊之さん演じる男優もわがままに憤りを感じていた。
一方で、その設定変更が災いし、効果音が間に合わない、
機材トラブルが発生するなどの困難が待ち構えていた。
それに対処する、唐沢寿明さん演じるディレクターの奔走ぶりやら、
西村雅彦さん演じるプロデューサーの妥協しまくりさ、
昨年、山形で生でお見かけした、鈴木京香さん演じる新人脚本家の困惑ぶりからの・・・など。
こうして、世界規模な展開になってしまうラジオドラマが出来上がった。
というのを見ることが出来た。
最後の最後に、世界的俳優になってしまった渡辺謙さん演じる
トラック運転手が、ラジオ局まで突っ込んでくるというのも見もの。
あれが一般のリスナー代表だったのだろうか?
第1回監督作品とはいえ、頭からラストまで見逃せないシーンも数多くあったが、
あの作品が公開されたのが1997年。
ということは、フジテレビが移転したばかりの頃だろうか。
合わせて、ニッポン放送も建て替えのためにお台場に引っ越してたころ。
エンドロールにも撮影協力ニッポン放送とあった。
ラジオスタジオに、マスタールームなどが登場していたが、
どこまでがセットで、どこからがニッポン放送のスタジオ?だったのだろう
お台場の社屋の廊下と思われるところも映ってたような。
生放送といえば、2011年から
4年連続大晦日に観覧に行っている。
テレ東のジルベスターコンサートには2011年、2013年、2014年の3回
2012-2013の仙台からの生さだ。
あれも無事に進行しているのだが、
裏では相当大変な状況になっているのやらどうなのやら。
生放送の舞台裏、ドキュメンタリーもいいが、
こういった映画作品で見るのもまた別格である。