フコイダン 記憶の中の何かと現実|テレビ・ラジオな話|ノフログ ~noof's weblog~ 忍者ブログ

日本の「バカ」が濃くなっていませんか?

記憶の中の何かと現実

かれこれ20年ぐらい前だろうか?
WOWOWで夕方のディズニーのアニメ枠のあとぐらいに流れていた、
自社製作の映画の宣伝。

ギターとアコーディオンの音楽が印象的だった作品だったが、何だったのか忘れていた。
バイクが疾走していくシーンがあり、なんとなく面白そうだと思っていた。

BSの番組表で「Helpless」という作品だということを知る。
主演が浅野忠信さんだったのには驚いた。
この作品が、映画初主演だったらしい。
監督が青山真治さん。
これまた、カンヌ国際映画祭で賞を取っている監督。

こんなそうそうたる面々が、あのギターとアコーディオンの音楽の映画作品をやっていたとは。
せっかくなので、予約録画(BSではなく、スカパープレミアムサービスで)

子供の頃に予告だけ見た記憶はあるものの、どういったストーリーでどういった展開かは
当然知らない。約20年の時を経て、見ることとなった。





作品は1989年の北九州が舞台の作品。
私が生まれた年だ。
バイクの疾走シーンが結構ある。

・・・が、作品を見ていくとなんか違うような気がしてきた。


ヤクザな人が出所後、ヤクザの親分が亡くなっていた。
しかし、それを信じようとせず、手持ちの拳銃でどんどん殺していく。
一方で、浅野さん演じる健次も、精神科?に入院していた父親が首吊り自殺をし、
自らも、ドライブインの店員を殺していく・・・。

ヤクザな人が連れていた妹さんも、精神障害やら身体障害を抱えていた。


この映画に出てくる人たち、実は何かしら病んでしまったのか、
はたまた、生まれつきのそういった障害の持ち主なのだろうか、
行動がちょいと怪しいところもあった。
1989年当時と考えれば、今みたいにうつ病がどうのこうの
叫ばれる時代ではないと思われる。

現在ならば、色々と医療やらそういったものが発達したので、
調べようによっては、なにかしらあるはずだ。


なんて思ってみていたが、最後の最後にバッグからはミイラ化した腕と
恐らく覚せい剤かと思われる「白い粉」

子供の頃、予告編で自分が想像していた「Helpless」とは全く違うものだった。
映画の予告が、何度も何度もあの当時流れていたので、音楽と映像は記憶に残った。
ただ、映画自体は地元ではやっていなかったような気がする。
(もしかすると、何かしらの機会で上映していたのかもしれないが)

あの当時のノーフ少年がこの映画を見ていたらなんて思うのだろう・・・。

意味もわからず、ただの殺し合いの映画だという認識になっていたかもしれない。
あの当時見なくてよかったのかもしれない。


よく光と影なんていうが、これは影の部分が強調されている。
精神的な面での苦痛とか、そういったもの。
それを、色々な個人の組み合わせで表現しているのだろうか。

ただ、この作品は、何やらあと2作品あるらしい。
「北九州サーガ」と呼ばれているシリーズもの?らしい。
それが10年かけて3部作作られたとかなんとか。

BDとかDVD、あるいは放送で見ることができれば、続きも見てみたい。


ちなみに、「Helpless」が放送されたのは、
連続ドラマWの「贖罪の奏鳴曲」の監督が青山真治さんだったから、
何かしらの特集を組んでいたかららしい。

放送スタート前の、脚本家or主演俳優or監督の特集は恒例だな。
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