映画か。コントか。
ここ最近火曜日といえば、くもじい→ロンハーの流れになってしまっている。
(通常出勤だった場合)
何年か前の、テレ東の天王洲スタジオで、「鑑定団」の収録と偽って、
フジで当時レギュラー放送されていた「IQサプリ」のパロディをやる、
テレ朝の「ロンハー」という、非常にややこしい企画を
偶然見て以降、この手の込んだパロディが楽しみになってしまった。
今回は、テレビ朝日開局50周年記念のドッキリで
ミュージシャン50TAとなった、狩野英孝さんの
久しぶりのドッキリ企画だった。
トリックのスタッフとのコラボレーションで、
狩野さんが監督・脚本・主演・回想シーンの別の役・テーマ音楽と
5役をこなしたショートフィルムドッキリ。
今までなら、おそらく、「監督に決まりました」「脚本書いてください」
とやって、一応撮影はするが、「実はフィルム無かったのよね〜」とか、
「データ消えちゃった〜」とかいう感じで
あっさりネタバレ・・・という件になると思われるのだが、
やはり、ロンハー、パンサーの尾形さん主演のサッカーをモチーフにした
偽舞台「リフティング・マイ・ドリーム」
同様、完成形を作り上げて、一気に落とすというものだった。
渡辺裕之さんや川上ジュリアさんなど、そうそうたる俳優陣を集め、
制作スタッフには、トリックのスタッフが参加し、制作会社のオフィスクレッシェンドが全面協力するなど
ロンハー名物の、ドッキリとは思われないドッキリを仕掛けてきた。
色々と紆余曲折を経て作られた映画「LIQUID」だが・・・
出来上がったものは、確かにショートフィルムとしてしっかり完成されたものであった。
色々と、残念なところはあったが。
撮影機材などももちろん、最近の映画で使われている機材が使われていたらしい。
編集作業なども、メイキング映像と称して撮影された映像には
どうみたって、ドッキリのための映画を作っているという様子ではなかった。
バラエティの企画での映画ではない。
確かに、ホンモノの映画を作っていた。
ストーリーも、「カイジ」を筆頭に「半沢直樹」「金田一少年の事件簿」などを
色々とまぜまぜしたものだった。
だが、意外と面白い感じかなぁ・・・なんて思えたりもする。
しかし、今回のとんでもない脚本・演出がなぁ。
なんて思えたり。
テーマ曲の某アイドルグループ的なポップチューンに
インド映画的なノリのダンス・・・あれは何?
真面目なシリアス作品っぽい作品だが、最後の最後のダンスで
一気に落とされたw
そして、最後のあの監督のクレジットは異様なまでにデカイw
確かに、近年のジブリ作品とか、他のスタッフのクレジットに比べて、
監督のクレジットがデカイ人はちらほらいるが、
画面いっぱいにクレジットさせるあれは異常だったw
色々と突っ込みどころ万歳だったが、
まあ、ドッキリ企画だから、しゃーない。
でも、本気を出せば、実はもっと良い作品に仕上がってしまったのではないかな?
とも。
まあ、迷作をみさせてもらいました。
何故かヒットすれば、本当の公開も・・・どうなんだろうねぇ?