会場は、やまぎんホールである。
・・・って、これは山形銀行本店w
山形銀行本店に、併設されたホールではない。
以前は山形県民会館と言っていた場所が、ネーミングライツによって
こうなった。
山形銀行本店と、やまぎんホールはたしかに近いが。
最も近いのがこちら。
NHK山形教育のIDでおなじみ、文翔館。
1週間前は人で溢れかえり、入場制限が行われていたのだが、
普段の姿を取り戻していた。
さて、ライブの話に戻ろう。
今回の客席はうしろの方の席となった。
スピーカーや楽器、照明が、ステージと客席の間のギリギリまで設置されていた。
ライブイベントとなると、緞帳は下がらないか。
設備の関係で。
コンサートだが、開演は17:30。
オープニングがスタートするとともに、満員御礼の観客が総立ち。
アンジェラさん登場で、一気に場内は熱気に満ちた。
ピアノは中央にあり、上手側で演奏するスタイルだった。
今回はコンサートツアーということで、
詳しい内容は控えるとしよう。
今回のコンサートを見に行った理由は、やはり「生で見たかったから」
前々からひっかかっていた「細かすぎて伝わらないモノマネ選手権」での
アンジェラ・アキさんのモノマネ。
英語の歌の解説大会やら、ある曲での観客への煽りなど、
本当にこれが行われているのやらどうなのやら、気になって仕方がなかった。
オープニング数曲、歌が終わって、
MCに入るとまた違ってきた。
なんというか、お笑いを見に行ったかのような感じ。
いや、音楽ライブを見に行ったはずなのに、
このお笑いライブのような感じは何なのだろうか。
笑い声があふれていた。
だが、なにかに似ている。
さださんだ。
女さだまさしの異名を持っているとされる、アンジェラさん。
確かにトークがおもろい。そして、長い。
そしてたまに、バンドメンバーにMCを振り、
そのままステージ袖に引っ込むことも。
そのバンドメンバー、ベースの沖山優司さんと、ドラムの村石雅行さん。
ステージ上でかっこ良く演奏していたのだが、いざマイクを渡されると、
完全に漫才コンビのように見えてしまった・・・。
このシュールさは、なんとも言えない。
このコンサート、ステージで演奏していたのは
アンジェラさん、沖山さん、村石さんの3人だけ。
これで全国を回っているらしい。
なにやらあのチームは、ライブの前に龍上海で
辛味噌ラーメンを食べてからこのライブに臨んだらしい。
他にも、ラーメン屋巡りで麺藤田にも寄ったとか。
また、山形のどこかしらにも行っていたことには、
会場内からはざわめきもあったり。
このようなおもろいトーク、
そして、アンジェラさんの歌声には鳥肌が立った。
この感じも、さださんの時と同じ。
でもあの時とは違ったものがあった。
なんというか、圧倒された。
ピアノの演奏もそうだ。あんなピアノ演奏を生で見たことがない。
アクロバティックというか、芸術的というか、なんというか。
こんなにも激しいピアノ演奏って、クラシックにもないよなぁと。
そのなかで、例のモノマネにあった内容は、
たしかにあった。
今回は、年齢別にハモらせていって最後に一つになるというものだった。
この会場は家族連れで来られた方が多かったためか、かなり年齢層が幅広く、
子どもたちだけというコーラスも。
あれをやってるシーンが、
「アンジェラ・アキ ファミリーコンサート」と化したw
そして、アンコールの最後の最後の大盛り上がりの中で一言
「龍上海ええな」
こんな曲の締めくくりでエエのwww
いい感じでフィナーレを飾って・・・終わらなかったw
もう、これ、一種のピアノ漫談かよw
と、おなじみの曲からあの曲まで、本当に3時間はあっという間だった。
非常に大満足のライブだった。
やまぎんホールのロビーには、サイン入りポスター。
Twitterやらブログやらを見ていくと、
全国各地に直筆のサイン入りポスターが展示されており、
そこに来たファンへのメッセージが記されている。
・・・ポスターにも、龍上海。
あとナンバリングの「0」がさくらんぼになっていたり。
ライブ中、「山形は拍手の音がええなぁ」という話があったが。
たしかに、仙台や渋谷とは違った拍手の音だった。
なんというか、拍手が密になっている。
これも、客席の間隔の狭さがあるからなのだろうか。
このホール自体は、数年前にアスベスト対策と同時に
音響工事を行っていたらしい。
それもあるのだろう。
他の会場行くとまた違って聞こえてくるのかもしれない。
テレビやラジオの番組を聞いていても、拍手の音は代わり映えしない。
サラウンド放送でも確かにその場の臨場感・・・に関しては
音だけは伝わってくる。しかし、それでも限界がある。
会場内に流れている、独特の空気感が伝わってこない。
サラウンド放送やらドルビーアトモスやら、4Kだの8Kだのって、
現場の空気感をどこまで再現できるのか・・・それをやってるのだろうか。
だが、生の歌、生の演奏はスピーカーだけでは伝わらない。
ホールを共鳴させて、初めて体へと伝わってくる。
拍手もそうだ。
完全な再現など無理である。
ただ、拍手の音の違いはなんなのだろうか。
それと、音といえば、1曲目と2曲目、
なんというか、音が悪かったような感じがした。
途中から段々と良くなっていった。
会場満席時で尚且つ、総立ちと着席時とでの調整が
うまく行かなかったのだろうか。
山下さんの番組だったか忘れた、
こうした音の調整も、本番中に行われるという話があったような。
といろいろと書いたが、
これからあと、アンジェラさんの地元・徳島などを含めても
20ヶ所以上ある。そして、最後の最後に武道館。
無事に突っ走って、アメリカで頑張って行って欲しい。
そして、また日本で、山形でライブをやって欲しい。
そう思ってこうして、帰って来れたのである。
ところで、この復活ライブが行われるとなった場合、
やまぎんホールはどうなってしまってのだろうか。