私が実施している配信は、10年前の開始当初から、
あくまでも放送局のように一連の流れに沿って配信するということを
前提に行っていました。
近年の各種配信では、開始・終了時に
「開始までしばらくお待ちください」
「配信終了しました」という静止画が表示されていますが、
それを流さない代わりに、一般的な放送同様
オープニング・クロージングのムービーを1分から2分流しています。これも上記の理由があるからです。
これまでの配信では、
カラーバー→オープニング→番宣V→本編→クロージング→カラーバー
(音声のみの配信であれば、試験放送→オープニング→本編→クロージング→試験放送)
という流れを、
時間を見ながら手動でTAKEしていく作業で実施していました。
さらにそこへ、時刻表示のスーパーや各種動画ファイルの送出などが加わっていきます。
しかし、この配信は私単独で行っているため、非常に作業に手間がかかってしまいます。
それに加え、音声のミキシング操作なども東京からの配信を除き
単独で行っています。
高水準の配信のように見えますが、実際は相当な労力がかかるため、
私自身としては、
本業のお仕事を疎かにしてしまう危険性があるため、
負担軽減を模索していました。
だからといって、あまり落とさないためにはどうするか。
以前ご紹介した、
CamTwistのAutomation Builderを使用しています。
前回の配信では、オープニング・クロージングの送出のみを
この機能を使用してお送りしました。
なかなか、CamTwistを検索してもこの機能を使って配信されている方は
居られないようで・・・。
自力で何とか自動送出の設定を行いました。
今回はその延長線上で、オープニングに切り替わってから約1時間半のプログラムを
自動的に切り替えるように設定しました。
結果はご覧になられた方はわかると思いますが、
違和感のない配信だったと思われます。
さらにこのAutomation Builderを使用することで、時報のイベントもMacの時計に合わせて
送出することが可能になりました。
大多数の方はご存知ではないと思いますが、
以前のWindowsから行っていた音声配信時代は、TClockの時報機能を利用して、
毎時必ず時報が挿入されていました。
しかし、Macから配信に切り替えたことによりそれができなくなってしまいました。
これが動画再生と同様に、音声再生をCamtwistを使用して行えば、
時報送出が出来るようになりました。
これがいちいち時報イベントを用意するのではなく、TClockのように時間が来たら勝手にながれるようなものであればいいのですが・・・。
とまあ、自動送出については文句なしでした。
ただ、問題はカットインカットアウトでの切り替えなら、問題なく動作するのに
フェードイン・フェードアウトとなると、動作失敗が発生する件。
途中のディゾルブで送出された素材は残念ながら
本来設定していた時間には流れませんでした。
予定よりも早く次のイベントに切り替わってしまうなどの現象が起きました。
切り替え部分を単にカット切り替えからディゾルブでの切り替えにしてしまうと
起こりうる現象でした。
なにかしら問題がどこかにあると思われますが。
さて、この切替はあくまでも映像中心でしたが、
音声はというと、実は手動でした。
CamTwistはあくまでも映像の切り替えメインであるため、
音声素材の自動切り替えは出来ません。
2分間のフィラー映像に切り替わった際に、
ミキサーのフェーダーを操作していました。
フィラー素材に切り替わった際に自動的にミキサーからの音声をミュートにしてしまう・・・
なんてことになると、本当に放送局のAPCやらAPSやらPlayout Systemのようなものに。
あとは、Automation Builderは放送局で使われているような、
APCの監視画面のような見やすさもなく。
見やすい環境で自動送出の設定が容易にできればいいのですが・・・
(放送局様のAPC/APSへの登録画面ってわかりやすいのかなぁ)
あとはプログラムの設定、入れ替えも間違えた時に
ドラッグアンドドロップででき・・・ない。
それに、次のイベントや現在再生中の素材の残時間表示がない。
たまに順序が滅茶苦茶になりバグる。
などの問題点が。
これ以上はどうしようもないですね。
ソフトウェアの開発とかできれば、まあ、いかにも放送局で使っていそうな
画面へと改造してしまえそうですが、所詮一般向けだから割りきったほうがいいでしょう。
さて、約1時間近くにわたって流れた音声。
完全録音放送でお送りしました。
正直言って、生放送のほうがいいと言いつつも
実際は録音が良かったのかもしれません。
送出オペレートのことを考えれば。
2分間のフィラー部分も無音を挿入し、
フィラーが来れば自動的に流れて。
果たしてどういう形式でやるのが、私にとってベストであり
番組をお聞きになる、或いは、視聴されるみなさまにとってベストであるのか。
今後も模索していかなければなりません。
さて、お送りしてまいりました配信ですが、
今回の配信を持ちまして現在使用しているアカウントでの
運用を終了させていただきます。
SHOUTcastでの配信からUSTREAMでの配信に切り替え、
長らくあのアカウントにて配信してまいりましたが、
諸事情により今回を持ちまして終了させていただきます。
今後も、USTREAM配信などは継続してまいりますが、
次回配信以降で使われるアカウントでは、
一切チャンネル登録を行わないでください。
また配信の告知に関しても、ブログで事前告知のみを実施し
配信告知は何らかのトラブル発生時を除き、
Twitterや別ソーシャルサービスを通じて告知させていただきます。
ご協力のほどよろしくおねがいいたします。
今日のブログは非常に長文となりましたが、
今後共よろしくおねがいいたします。