テレビを付ければ毎日のように有名人の訃報が流れてきていた。
ここまで立て続けに著名人が天国へと旅立っていくのは、
なんとも言えない。
大瀧詠一さんが昨年末に亡くなられ、
本人の意向により正月三が日が明けてから、
やしきたかじんさんが1月3日に亡くなられたという報道が流れ、
「I was born」吉野弘さんも先月。
近年はドラクエや歯に衣着せぬ発言で有名になった
淡路恵子さんも、新たな冒険に旅立った。
先月末には、放送開始以来波平さんの声を演じ、日本のお父さんとなった
永井一郎さんがRCCの特番のナレーション収録で訪れていた広島で
亡くなられた。
そして、小林カツ代さんも。
息子のケンタロウさんの事故を知らずに旅立った。
他にもここ1ヶ月から2ヶ月で亡くなられている方も。
次から次へと・・・となると、
果たして、この日本に後継者というものはいるのだろうか・・・と思ってしまう。
長い間担当された方が急に消えると、現場はあたふたしてしまう。
今の仕事もそうだが、仕事のやり方のざっくりとした手順は
それなりに残すように指示が出ている。
上司が急に退職された際には、手順などの記録が残っていたので
なんとか仕事は継続できている。
これがもしも無かったらとゾッとする。
しかし、ざっくりとした手順を残すにしても、
芸術性のあるものはどうだろうか。
アニメやドラマ、映画や音楽、小説などなど、
確かにその方が中心となって作り上げてきたものはあるが、
本当にその方のカラーというのを完璧に出せるのだろうか。
モノマネも確かにあるが、最終的にはモノマネをやっている人のカラーが
徐々に出てきて、また新しい魅力が生み出される。
100%その方のカラーを引き継ぐことは出来ない。
近年、お年寄りと呼ばれる方々も、実年齢よりも元気で若々しい方というのが
多く見受けられる。
しかし、生まれてきた以上、避けては通れないのが「死」
数日前まで元気だったのに、いつの間にか亡くなってしまう。
そういったことも多々ある。
死と遠い人が次の瞬間なくなっていたというのも。
東日本大震災で改めて、危険と隣り合わせであるというのは分かったが、
死の訪れ方というのはわからない。
映画などでも、間接的に死を表現しているものもあるが、
果たして皆さんはそれに気付いてるのだろうか・・・。
普段は考えなくても、こういう時に改めて死んでからどうして欲しいか、
今生きているうちに伝えておかないといけないかもしれない。