フコイダン 進化するテレビ、退化するテレビ|テレビ・ラジオな話|ノフログ ~noof's weblog~ 忍者ブログ

日本の「バカ」が濃くなっていませんか?

進化するテレビ、退化するテレビ

いつものように、時間を見誤ったオーケストラの生演奏で番組が終了した24時間テレビ。

というよりか、夏の始まりを告げるFNSの日共々、なんかおもしろみがない感じがしないでもない。
一部では偽善だの何だのという批判が多いが、
私はここ最近はどうもバラエティ番組のクリエイターの質の低下がちょっと・・・とも。
特に地上波は。





放送から36年、そして放送から27年という日テレとフジの番組。
それぞれ見てて面白い、或いは見ていてこういう人達もいるのねぇという関心などがあった。

ところが、今年はどうも違った。

なんか、引っかかる。
なんか、見る気が失せた。
時計表示は相変わらずだ。
見たのはオープニング1時間とグランドフィナーレ2時間ぐらい。
FNSの日の方は「今夜も眠れない」も加わるが。

大いなるマンネリ化というのがあるのかもしれない。
以前だったら数年おきに根本的な企画の変更とかそういったものが多かったはず。
ところが両番組とも固定されてしまってる感があるような感じが。

FNSの日は通し企画をやりながら、通常番組のSP版と称した生特番を幾つか組み入れる26時間半。
24時間テレビはマラソン、障害者企画、ゲストの感動話を順繰り順繰り繰り返しながら26時間半。

おそらく、視聴率面で安定しているからとかそういうところがあるのではないかもしれないが、
それ以前に、これ以上の企画を作家さんやスタッフが作れなくなってしまったのかなとも。
それか、作れなくなってしまった環境になってしまったかもしれない。

前のテレビといえば、想像を超えた企画というものがあったかもしれない。
それが諸外国の番組をヒントに得た企画かも知れないが。
というか、あの長時間番組はアメリカの番組がなかったら、2つの番組は生まれなかったかもしれないのかしら?

番組の企画力とか、演出力とか、色々あるかもしれんが、
それ以前に恐ろしいのが、我々視聴者側。
とんでもない企画を打ち出しては、クレームを送るモンスタークレーマーの増加もあるのだろうか。
それに怯えて、演出家とか構成作家はクレームがこなさそうな安全な企画しかやらなくなり、
結果的にマンネリ化が進む。


今のテレビって、確かにデジタル放送で便利だの使いやすいだの高画質だの高音質だのとある。
しかし、中身はアナログ放送終了前10年で止まってしまった。
せっかく高画質なのに、なぜ「高画質で無駄なテロップを見なければならないのか」
効果的に使って面白い番組はあるが、どれもこれもテロップだらけでどうしようもない。

データ放送も結局は生かしきれずじまい。
BSの初期の頃各局いろいろ試行錯誤していたが、
手間隙かかるというのがあってか、大型特番ぐらいでしか生かせてない。

次はハイブリッドキャストが9月からスタートする。
そして、スーパーハイビジョンも実用化へ・・・とあるが、
果たして、それらを活かせる番組作りってどうなのだろうか。


ぜひ、一度はいい意味でぶっ壊してくれる番組を作ってください。
視聴者の苦情にも恐れずに。

セットも何もなく、本編中に補足するスーパーもなく、ただひたすら出演者がしゃべるだけの番組を
ゴールデンタイムにとか。

そう考えると、いま斬新な番組を作っているのって、NHKか民放の地方局ぐらいかなぁ。

特に生さだはねぇw
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