彼は自分の夢を追い求めてその大学へ進学していた。
そして、いまアート作品の展覧会で斬新なものを作っていた。
相変わらずだなと感じながらも、どっかしら変わったなぁと
テレビを見ながら思った。
しかし、ふと思った。
じゃあ、自分はどうなのかと。
みんな、自分の夢に向かって突き進んでいる。
自分は一体何なんだろうと。
進学するつもりでいたのに、何だかんだで親のMS&シェーグレン症候群発症、
そして、医者から仕事は無理
と言われて、結果的に自分が大黒柱のような状況になってしまった。
もう4年経ってしまった。今丁度韓国で開催されている世界陸上。
それが大阪で開催された年だ。
この瞬間から、自分の道が変わってしまった。
というか、まだ病院が増築工事してる頃だったのか。
もうほとんど完成してあと少しというような感じだが。
時というものは、恐ろしいほど遅いものであり、恐ろしいほど早いものでもある。
この4年間は果たして有意義なものだったのか・・・といえば、
そうとも言えて、そうでもないとも言える。
それどころか、自分自身の体のほうにも精神的な面、そして身体的な面で
おかしくなりつつある。今はどうにか対処はできているが、果たして今後どうなっていくのか。
そう書いていて、自分自身が怖くなった。
夢って、なんだろうね。